香咲弥須子からのメッセージ

Yasuko Kasaki

ヒーリング/ アートセンターCRS (Center for Remembering & Sharing)を設立したのは2004年です。その名のとおり、誰もが本来の力を思い出し、それをさまざまな形で表現し、また、表現を助け合う場として、スタッフ6名で、毎日100人に近い、またはそれ以上の皆さんをお迎えし、サポートさせていただいてきました。セラピーやヒーリング・セッション、ヒーリング・クリニック、世界各国の講師によるワークショップ、コンサート、パフォーマンス、映画上映会、ヴィジュアルアートの個展、等々の多岐にわたるプログラムを、大勢の皆さんが、絶え間なく、素晴らしい企画を運んでくださいました。おかげさまで、日本からも多数の先生方をお迎えさせていただきました。
そしてもちろん、CRSは、コロンビア大学の心理学教授が受け取ったスピリチュアリティのカリキュラム、A Course in Miracles を日米両語で学べるニューヨークで唯一のラーニングセンターです。この学びが、CRSの全ての活動をサポートする際のスタッフの土台となってきました。 CRSを訪れてくださった大勢の方が、広く大きく世界に飛び立っていくのを目撃してこられたことが、私たちの宝です。 そして2020年春より、コロナ禍によって、大勢が集う日々が遠ざかり、今年の5月、2階のスペースを手放す決意をしました。現在は、Clouds AOがデザインしてくださりデザイン賞を受賞したホワイトルームを、小さなコンサートやパフォーマンスの録画収録、さまざまなオンライン発信の場とし、オフィスとセッションルームとを合わせて、運営しています。個人セッションや小さいイベントに限られているので、CRSでお会いする方は限られています。ところが、このような形態になってから、CRSの活動は以前よりずっと大きくなりました。より多くの方と、多くの方へ、発信し繋がってミッションを実現できるようになりました。 コロナ禍でいただいた助成金もあり、現在はオンラインでも会場開催でも、ゲストアーティストとコミッションの予算が増えています。各国のアーティスト、過小評価と私たちが感じるアーティスト等を、今まで以上にサポートする準備が整ってきています。CRSのみならず、大きい会場でのコンサートサポートも可能になっています。新作の制作やプレゼンテーションのお手伝いをさせていただきます。

ヒーリングとアート表現は両の翼と考え、CRSは発足しました。アート表現とは、アーティスト活動に限らず、多彩な、自由な表現を受け止め支えていくことも含まれます。今、世界中で大勢が自覚的に考え始めている人権の問題は、この翼を使って超えていくものだと思っています。誰もが真に対等で自由な世界に到達する翼として、これからも羽ばたいていきます。

どうぞ、さまざまなアイデアをお持ち寄りください。ご一緒に実現の喜びを分かち合えることを心から祈っています。

CRS founder, president

香咲弥須子