個展【REGENERATION】安倍知子

個展【REGENERATION】安倍知子

CRS (Center for Remembering & Sharing)  では、安倍知子氏によるコラージュ作品の展示を2月23日から4月25日までの期間、開催いたします。
アーティストを迎えてのオープニングレセプションは、2月27日の6時から8時まで。

作品は、オブジェや セラミックス、ガラス、そして紙を使い、キャンパスの上を3Dのようにたくさんの泡たちが溢れるように構成されています。キャンパスに散らばったものの中には、わたしたち人間社会が放り出した自然環境の中に残骸となるものなど、美しさとは対極のようにあるものを思い起こし、その矛盾さえも定義しているように感じます。
彼女が再生しているものは、朽ちていくであろうオブジェたちの声を再び聞き取り、変容してもなおかつ、この世界の中で長く生き残るもののようです。
最初に直面するのは、不釣り合いな突き出した星座のように見えるバブルたち。空想的で太陽が一つの命をこっそり盗んだようにキャンバスが焦げていたりします。不思議に思うのは、残存するものを近くによって覗きこんでみると、これらのものの思考状態を改めて体験しているように感じること。そしてこの複雑な考えに思いを巡らせてみると、わたしたちと環境とのほろ苦い関係性に気づかずにはいられません。